
かねてから川口マガジンでもお伝えしてきた、「毎日新聞首都圏センター 川口工場」でのきくらげ栽培について、編集員よしのは考えた。
よしの@川マガねぇねぇ、なんで新聞印刷工場なのに「きくらげ」育て始めたんだろう?



それはほら・・・。なんでだ??
新聞印刷工場できくらげ栽培という、おもしろい発想はどのようにして生まれたのか?
工場へ行って直接聞いてきちゃいました(/・ω・)/


きくらげ栽培に至ったワケ
今回は、「毎日新聞首都圏センター 川口工場」の工場長・橋本さんと、印刷副部長できくらげ栽培の発案者・多久(たく)さんにお話を伺って来たよ!


ーさっそくですが、新聞印刷工場なのになぜ、きくらげ栽培を始めたんでしょうか?


印刷副部長・多久さん
多久さん:新聞印刷の技術の応用と、新規事業を何かできないかというのが事の始まりで、社内で公募がありました。実は新聞印刷工場というのは、温度・湿度管理が徹底されているため、キノコの栽培に向いているのでは?と注目したんです。
そこで、現在日本で流通している実に9割が中国産(国産がごくわずか)、栄養価が高い、大手メーカーが参入していないという3点から、きくらげ栽培を提案しました!



なるほど~!多久さん、キノコお好きなんですね~?


多久さん:いや・・・実はキノコ好きってわけではないんですよね(笑)なんとなく、上手く育つんじゃないかな?と思っただけで(^^;
でもいろいろ調べていくうちに、おもしろいなって。環境を良くすれば肉厚で大きいものができるし。
あと、新聞印刷工場は24時間体制で従業員が交代で勤務しているので
られるという利点もあって。午前中は印刷作業、午後はきくらげの作業とか。


印刷工場内の様子
きくらげ専任の者がいるわけではないのでね。私も印刷副部長であり食品衛生責任者をやってます!
ーそれは従業員のみなさん、最初は戸惑ったんじゃないですか?き、きくらげ?みたいな(笑)


多久さん:そうですね、戸惑ってたかな?始めた頃は。何したらいいの?って。なので、きくらげの菌床メーカーさんに来てもらって栽培方法を
ーまさに工場一丸となってきくらげを育てているんですね♪


とにもかくにも、栽培しているところを見てみたい!
ということで、いざ!きくらげ栽培の現場へε≡≡(/・ω・)/
新聞印刷工場の奥に突如現る、きくらげ栽培庫!
案内されたのは、工場内のまさに新聞印刷を行う場所。


何やらメカメカしい機械が所狭しと並んでいますが・・・




本当にこんなところできくらげが?!
橋本工場長:これは新聞を印刷する機械「輪転機(りんてんき)」といって、高さ14メートル、幅18メートルもあります。川口工場にはこの輪転機が3セットあります。最大スピードで1時間に16万部も印刷することができるんですよ。





で、でっけ~機械だ~(@_@)すご~い!!
って、ちが~う!きくらげはどこですか!!??
こっちこっち♪


この黄色の扉の向こうに、きくらげの栽培庫があるようです。
奥へ進むと、大きなクリーム色の栽培庫を発見!


こちらが、きくらげ栽培を行っている栽培庫!
横7.4m、縦11mの広さがあるんだそう。
多久さん:初めは駐車場にコンテナ置いてできないかと思ったんですがスペースがなくて、じゃあ工場内で空いているここにしようってなったんだけど、屋内で高気密・高断熱の、しかも散布した水を放出できる設備をと思ったら、そういうケースが過去にないと50社以上から断られたり・・・。


設備面では様々なハードルをクリアして各メーカーの特色を活かした最強チームの協力で、他に類をみない最新鋭の栽培庫を完成させたみたいです。
完成するまでにそんな苦労があったんですね~。


わ~~~!!たっくさんのきくらげだ~!!




に、肉厚!!おっきい!!




プリッとしてなんだか生き生きしているように見えます♪
写真右側はすでに収穫をした菌床。でもまた生えてくるんだとか


もちろん収穫も従業員のみなさんが手作業で実施しているんだそう。
そして乾燥きくらげとして販売する場合は、こちらの機械で乾燥!


橋本工場長:始めは600菌床だったきくらげも、今は1,500菌床まで増えました!この栽培庫は最大5,600菌床入るので、今後まだまだ増えていきますよ。


いろんな会社さんの力が集結して作られたというこの栽培庫ですが、天井のLEDライトや散水機は社員さんたちが自ら取り付けたんだとか。


入り口にあったビニールカーテンも自分たちで吊るしたそうです!


できることはどんどん自分たちでやっちゃおう、という考えだったそう♪
多久さん:24時間365日、システムで自動管理しています。それでも、


こんな感じで、温度・湿度・CO2濃度の管理が自動でできるんですよ!


例えば、湿度が下がればこの黄緑色の球体から霧が散布されます!


ハイテクだ~!
橋本工場長:実はコンテナで栽培し始める前は、こんなビニールハウスで試験的にやってみたりもしたんですよ。


3階の休憩室に置いて24時間体制で水やりを行っていたんだっ


ビニールハウスだと湿度や温度管理が大変だけど、立派なきくらげが収穫できるようになったんだとか!
”川口産きくらげ”はどこで買える?
ーちなみにブランド名が「彩のきくらげ」に決まりましたね!どのようにして決まったんですか?


多久さん:グループ会社全従業員を対象に名前を公募しました。200以上の案が出て、最終的に「彩のきくらげ」に決まりました。埼玉県の「彩の国」から「彩」の文字を採用して、シンプルだけど地域に密着した親しみやすい名前だなと思っています。私の名前から「たくちゃんきくらげ」とか「工場きくらげ」とか、いろいろ案は出ましたよ。
ーそんな「彩のきくらげ」ですが、買うにはどうしたらいいでしょうか?
多久さん:楽天で販売を開始して、今後は自社のECサイトでも購入できるようになります!あと実はすでに工場直売をしていて、事前に電話等連絡をもらえれば買えますよ。それから、川口市内の飲食店でもちょこちょこ使用してくれている所があるので、食べる機会は今後増えていくと思いますよ!
川マガ読者限定プレゼント!
「毎日新聞首都圏センター 川口工場」さんのご厚意で、川マガ読者限定プレゼント(^O^)♪
工場直売の「彩のきくらげ」を購入しに来てくれた方で、合言葉を伝えてくれた方限定、きくらげ10%増量キャンペーンを開催してくれることに!


購入方法はこちら↓
「kinoco@mainichisc.jp」に生/乾燥きくらげが何g欲しいかを事前に連絡。
※メール文面に『川口マガジンを見ました!』と記載!
※生きくらげ100g 200円 乾燥きくらげ10g 200円
※購入は生きくらげ100g~、乾燥きくらげ10g~可能
生きくらげは冷蔵で1週間、冷凍で1か月もつんだとか!乾燥きくらげなら約1年!
今後は加工食品の販売も検討していて、ゆくゆくは川口市内の学校給食でも提供したいと考えているようです。



まさに地産地消ですね!



橋本さん、多久さん、本日はありがとうございました!!
場所
地図はこちら↓
住所は、埼玉県川口市緑町8-24です。


おっきくて肉厚なきくらげ、さっそく料理に使お~っと♪
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